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Like Water Press「カブールの幽霊」展

2006.1.21(Sat) - 2.24(Fri)
12:00〜19:00

展示替えのため2.25(Sat)〜28(Tue)は休み
2006.3.1(Wed) - 3.9*(Thu)
13:00〜20:00
最終日3.9(Thu)のみ21:00まで


3.1(Wed) - 3.9(Thu)の9日間は18:00〜20:00を「黄昏トーク・イン」と題し、来場者の方どうしが話し合える場を設けます。
お茶のサービスもあります。

*最終日の3.9(Thu) は、 39ARTの日参加企画として21:00までOpenします。
「カブールの幽霊」展の5週分の抜粋展示の他、
Like Water Press 作成のファンタジー映像物語ビデオ、
アフガンでの活動ドキュメンタリービデオの放映をします。
皆様お誘い合わせの上、ぜひご来場ください!

NEW! Like Water Pressのホームページで「カブールの幽霊」展の特集が掲載されています。 駐日アフガニスタン大使のハロン・アミン氏が展覧会に寄せて下さった文章や、会場の様子、
訪れた方々の声、作品集の案内などが紹介されています。

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絵を描くための紙も絵具も持っていない、
この子どもたちの夢と想像力の豊かさは、 どうだ……。


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最も怖いと思うこと

01>幽霊
02>暗闇
03>銃を持った男
04>爆撃と爆発
05>危険な場所
06>地震
07>母の外出
08>狂人
09>女の子をつけまわす少年
10>独りでいること




最も嫌だと思うこと

01>幽霊
02>爆撃と爆発の音
03>誰かが苦しんでいるのを見ること
04>重労働
05>地震/殺されること
06>道路の横断
07>死ぬこと
08>家族の誰かに心配事があること
09>家の中に食べ物がないこと
10>大勢の客のために仕事が増えること



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それはある偶然からはじまりました。
2005年初め、新たに展開されるカブールでの活動に向けて、わたしたちはそこに生きる子どもたちの実態をリサーチしていました。そして、ある一つの興味深いデータに出会ったのです。UNICEFとSave The Children というNGOが共同でまとめた、"Children in Kabul" という報告書でした。
その報告書は、2002年タリバン政権の崩壊直後、カブールの子どもたちの<心のありよう>についての聞き取り調査をまとめたものです。わたしたちはその調査結果のなかの2つの項目に心を留めました。
その子どもたちが<最も怖いと思うこと>および<最も嫌だと思うこと>のベスト10をリストにしたものです。
その第1位は、ともに<Ghosts=幽霊>でした。
わたしたちは、そのリストの第1位がともに<Ghosts=幽霊>であることに興味を持ちました。「その幽霊とは、一体、どのような姿かたちをしているのだろう?」その自問が出発点となったのです。
2005年3月、カブールを訪れたわたしたちは、その子どもたちに「幽霊を見たことがある?」と尋ねてみました。思いがけなく数人の子どもたちが頷くのをみて、わたしたちは、その幽霊の絵を描いてもらうことにしたのです。わたしたちが紙とカラーペンとを配ると、子どもたちは夢中で幽霊の絵を描き始めたのです。 生まれて初めて絵を描いた子どもたちも、たくさんいます。
彼らの描いた<幽霊>の絵は、わたしたちの予想をはるかに超えたものでした。子どもたちの絵に表われた想像力の豊かさとリアリティーに目を見張ると同時に、その子どもたちの<心の原風景=幽霊>を、世界に向けて発信していかなければならない、と痛感させられました。わたしたちは、その幽霊たちを手渡されたのです。
その最初の一歩として、2005年10月、わたしたちは、<カブールの幽霊>展をカブールで開催いたしました。おそらく、カブールで最初の子どものための展覧会です。そしていま、SPICA art ギャラリーとアフガニスタンの会の協力を得て、東京で、展覧会を実現することができました。
幽霊に絵に込められた<あらかじめ奪われた子どもたち>の怖れと不安、さらに、その想像力と夢に思いを馳せてください。

Like Water Press代表 陳 富子
スケジュール
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第1週

遊び仲間のような幽霊たち

2006.1.21(Sat) - 1.27(Fri)


第2週

いじめっ子としての幽霊たち

2006.1.28(Sat) - 2.3(Fri)

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第3週

恐ろしい生き物としての幽霊たち

2006.2.4(Sat) - 2.10(Fri)


第4週


子どもを傷害する幽霊たち

2006.2.11(Sat) - 2.17(Fri)


第5週

戦争と爆撃の記憶から

2006.2.18(Sat) - 2.24(Fri)



「カブールの幽霊展」に寄せて /アフガニスタンの会
 世話人代表 西嶋善昭
展覧会紹介記事 「シブヤ経済新聞」

  主催:特定非営利活動法人 Like Water Press
  後援 : アフガニスタン大使館
  協賛:アフガニスタンの会 
会場協力:SPICA art
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